2015年10月20日
ているのでしょうか
竜王の娘が瀬田の唐橋の上で大蛇に化けて俵藤太の肝を試し、それに動じなかった彼に琵琶湖を荒らす大ムカデ退治を頼むと言うお話です。
現れたムカデに藤太が矢を1本2本と放っても矢は固い顔面から弾き飛ばされてしまいます。そして矢は最後の1本になってしまいました。その時藤太はムカデが人間の唾に弱い事を思い出し、矢の先に唾を塗り念を込めて射ると、矢はムカデの眉間を貫き見事に退治することが出来たのでした。もちろんその後、藤太にはいろいろと良い事がありました。めでたしめでたし。
〈ちゃんとしたお話の内容は下の方にリンクしておきますね。〉
私は子供の頃から、この昔話が大好き。
特に三本目の矢の先に唾をつけるくだりが一番好きです。
昔はよくちょっとした怪我などをすると、おばあちゃんなどは唾をつけとけと言いました。
唾には消毒と治す力があると言うのです。
今思うと、口の中の雑菌が傷口にとっていいのか不安ですし、逆にペロって舐めて、傷口の菌が口に入ってしまうのではとやはり不安に思います。
だけど昔はそうは言いませんでした。だいたい動物などは怪我をすると舐めて治そうとしますし、唾には何か力があるように感じていました。
そしてこの俵藤太のお話は、それに説得力を持たせるもののような気がしたのです。
子供心におばあちゃんの言ってることは本当だったんだなと思いました。
それから人間の唾を嫌うと言うムカデと言う所で、それを結構真に受けた私は、今度ムカデを見かけたらペッと唾を吐きかけてやろうと思ったのでした。
その結果がどうであったのかは、全く記憶にありません雋景 課程
。
記憶にないと言う事は、良からぬ事を考えていたからムカデを見かけなくなった、もしくは見かけてもやっぱり虫に唾を吐くと言う行為が恐ろしくてできなかったのだと思います。
話を元の「戦場ヶ原」の名前の由来から、この「俵藤太のムカデ退治」の話を連想したと言う所に戻します。
片方は栃木県、片方は滋賀県の民話。
と、言うことはこのようなお話は、あちらこちらに点在しているのでしょうかー願景村 邪教。
この俵藤太と言う人は、本当は藤原秀郷と言って平将門を討った人なんです。だからこの大ムカデは将門を事を指すと言う説もありますが、強い将門の弱点を、この大ムカデを討ったお礼に竜が教えてくれると言うお話もあるようで、興味のある方はさらに調べてみるのも面白いと思います。
そして私ももう少しちゃんと知りたいと思って、民話の続きの方ではなく、この藤原秀郷と言う方を検索しました。と言っても、また結局はwikipediaにたどり着くことになっているのですが願景村。